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シコシコアナキスト日誌

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臨死体験

Category: 未分類   Tags: 臨死体験  
●原因

昨日、わたしはルアンパバーンにある
滝へいった。今ラオスは、雨季で水の
流れがとても速い。

この滝の周辺には泳げる場所があった。
一緒にいった中国の女の子と日本の学
生と私の三人で泳いだ。後から来た欧
米の人々も次第に泳ぎだした。水の流
れはとても早く、到底滝にたどり着く
ことはできなかった。

●衝動

連れの学生が、滝の前にジャンプ台の
ようなものを発見した。私もあとから
それに乗った。彼が飛ばないでいるか
ら、私が先にジャンプ台から、滝ツボ
に目がけて気持ちよく飛んだ。

そのまま、自然に水面に浮き上がって
くると思ってた。しかし、激しい流れ
に身体がまったく言うことをきかなか
った。水面に上がろうとすればするほ
ど、そのまま深みに押し戻された。
それを、二、三回繰り返してるうちに、
いよいよこれはまずいなって気がして
きた。

●後悔

その時、瞬時に頭に思い浮かんだのは、
雪崩にあったことのある人の話だった。
彼がいうには、雪崩に流されると、上
下がわからなくなり、慌てれば慌てる
ほど危険で、流れに身を任せなくては
いけないっていってた。同じように海
の波に飲まれたら、同様に慌てずに流
れに任せろって聞いたことがある。

とにかく、この激流(スクリュー)
からなんとしても出なくちゃって思っ
た。だから、慌てるのはよして無駄な
動きをなるべく減らそうとがんばって
みた。しかし、一向に流れから出るこ
とができない。たまに水面に押し出さ
れてはわずかに呼吸して、また、深み
に押し戻された。水面に上がった一瞬
に、必死に手を振って助けを求めたが、
誰も助けには来ない。あぁ、なんだか、
ほんと寂しいなぁって思った。

ついに、水面にすらあがれなくなって
きた。もう、助からないんじゃないか
と思い始めた。私はこんなショボイ滝
で死ななきゃいけないのか!まだまだ、
やりたいことがある!えぇ、ホントに
死ぬのかって悔しくなった。

●覚悟

もう、息が続かなくなり、波に回され
過ぎて身体もうごかなくなってきた。
あーいよいよ、本当に死ぬんだなって
思った。あーほんと覚悟しなきゃって
思った。身体は、もう深みに沈みきっ
てきた。

●諦め

最後に、ふっと頭に思い浮かんだのは、
映画「タンポポ」の冒頭の、役所広司
の台詞だった。人が死ぬ瞬間、最後に
長い走馬灯のようなものを見るといっ
ていた気がする。さらに、そんな最後
の映画をわたしは見たい、と言ってた
気がする。台詞は間違ってるかもしれ
ないが、それが頭をよぎった。しかし
まったくいっこうに、走馬灯のような
ものは見えなかった。なんだぁ、うそ
じゃんか、人が死ぬのって、ただ苦し
いだけじゃんかって思った。そして、
あぁ、もうほんとだめだ、ほんと死ぬ
んだと諦めた、その瞬間、画面が真っ
暗(正確にいうと薄真っ暗、瞼を閉じ
た感じ)になった。


その後の記憶はない。


●脱出

なにが、どうなってか数十秒後、私は
運良く流れから出れた。深い夢から覚
めたように水面から顔を出せた。そし
て腹いっぱいに空気を吸い込んだ。仰
向けになったら、空が青すぎた。激し
く気持ち悪かった。ただ、生きてるっ
て思った。そして、ゲロゲロ吐いた。
全身動かず、頭がはちきれそうだった。

みんな、私が死んだと思ってたらしい。
助けに出れなかった、学生は後で悔や
んでいた。彼は、水泳のインターハイ
で上位らしい。しかし、もし助けにで
たら、彼が死んでいたかもしれない。

運良く、その場に、フランス人の医者
がいた(ほんとか?)。彼が見てくれ
た。とにかく安静にしろといわれた。
だから、バスの中で横になった。深い
睡魔が襲ってきた。しかし、もし寝た
ら今度こそ死ぬんじゃないかと思って、
必死に堪えた。でも、寝てしまった。
数時間後、みんなが帰ってきて起きた。
だいぶすっきりした。そして、今こう
して文を書いている。
 
●不安

なにか、今生きているのが不思議でし
ょうがない。また不安でたまらない。
水に飲まれた時は、それなりに冷静を
装えた。しかし、今はそれができない。
後から緊張が押し寄せているのか?一
体何なのかしら?

●冗談

昨日の晩、同じ滝のツアーに参加した
旅行者にたくさんあった。みんな口を
揃えて、あれはジョークだと思ったと
言っていた。ある人には、迫真の演技
だと評価された。死の一歩手前の演技
だったとしたら、私はそうとうな役者
だ。その日の晩飯の時もその話で持ち
きりだった。半端なく特上なネタだ。

●動機

それと、あの時、なぜ、滝ツボに飛び
込んだのかがわからなかった。踏み切
りの音を聞くと線路に飛びたくなる衝
動と同じか?タナトス(死の欲動)か
?それともただの馬鹿か?私は間違い
なく、後者でしかないと思っている。

●結果

あらためて人生諦めが感じんなんじゃ
ないかと思った。私は激流から出るの
を諦めた。諦めたからおそらく身体が
自然に流され水面に出れたのだと思う。
あらためて自然には逆らうなと思った。
とにかく自然に身を任せるのがいいと
思った。

(不自然な政府や企業は別です。)

それと、もし、あのまま私が死んでい
たら、死後の世界は間違いなくない。
死=真っ黒、無、としかいいようがな
い。

しかし、もしかすると、その先に霊界
があるのかもしれないが…。
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プロフィール

志賀直輝 

Author:志賀直輝 


志賀直輝 a.k.a. kitou seishi


海外逃亡をへて4年ぶりの糞賃労働の日々。パートナーの出産と共に主夫強制引退。現在は、育児と保守的な職場内で闘争実施中。近い将来は、子連れ狼になりたい。


と思っていたが、原発事故によって一寸先は闇、現在、原発猛反対中。文字通り、お先まっくろ(アナキスト)でございます。どいつもこいつも、金、金、金、みんなでアナーキーに生きるしかない!原発や原爆の原料になるウランのある山を畏怖し近かづかなかったインディヘナたちは、7世代先の子どもたちのことまで考えていたらしい。っていうんだから、アナーキーかつインディヘナなように!

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