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シコシコアナキスト日誌

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亀頭精子絵本

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 受精の瞬間を顕微鏡でのぞいてみます。ひとつの卵子に向って数億の精子たちが走ってゆきます。ひとつの精子だけがひとつの卵子にくっつきます。これが受精卵です。そして、膜をはります。ほかの精子たちは卵子の中に入れません。

 卵子の中に入れなかった精子たちは数箇所に集まります。そしてなにか、もぞもぞとお祭りの準備を始めます。みんながあつまると、精子たちは「ええじゃないか」(狂乱する祭り)をはじめます。そして、勢いよく踊りだします。

精子たちは、踊り、叫んでいます。

「ええじゃないか、ええじゃないか、卵子とくっつかなくても、ええじゃないかー!」

その姿は、なにかとても楽しそうです。彼らは、卵子にたどり着けませんでしたが、最後の「ええじゃないか」をします。

わたしは今まで、「ええじゃないか」をしている精子を負け組みだと考えていました。負け組みの最後の狂乱だと思っていました。

でも最近では、むしろ、卵子にたどりついた精子こそ、ビリ、カスだったんじゃないかと思うようになりました。
 
 精子たちにとって卵子にたどりついて人間になるより、たった一回の「ええじゃないか」の方が楽しいのではないか。精子たちは、人間に生まれてくる苦しみを知っているのではないだろうか。だから、受精したくないんじゃないか。そう思うようになりました。

卵子にたどり着いた精子は、みんなに担がれて卵子とくっつかされたのかもしれません。人間になって苦しみたくない精子たちの中で、一番弱かったのかもしれません。その精子が卵子とくっついた。

そして、生まれてきたのが、わたしたち。


だから、どうしても、わたしたちは「ええじゃないか」がしたくてたまらない。一回でいい、死ぬ気の「ええじゃないか」がしたい。そんな風にわたしは思います。


(こどもに読み聞かせたい絵本特選、受精賞作品より)

画像はMIXIに載せています。これには載りません。
「KITOU SEISHI」です。よろしくどうぞ。

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Comments

イイ話すぎて
泣いた。

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プロフィール

志賀直輝 

Author:志賀直輝 


志賀直輝 a.k.a. kitou seishi


海外逃亡をへて4年ぶりの糞賃労働の日々。パートナーの出産と共に主夫強制引退。現在は、育児と保守的な職場内で闘争実施中。近い将来は、子連れ狼になりたい。


と思っていたが、原発事故によって一寸先は闇、現在、原発猛反対中。文字通り、お先まっくろ(アナキスト)でございます。どいつもこいつも、金、金、金、みんなでアナーキーに生きるしかない!原発や原爆の原料になるウランのある山を畏怖し近かづかなかったインディヘナたちは、7世代先の子どもたちのことまで考えていたらしい。っていうんだから、アナーキーかつインディヘナなように!

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